資料調査で韓国からお客さまが訪れています。…えっ、なんではるばる韓国から?…と思う人も多いかと思います。実は佐野市郷土博物館には、須永文庫という韓国の文人が残した膨大な書画のコレクションがあるんですよ。…佐野市郷土博物館の代表的な所蔵品といえば田中正造ですが…双璧というべき所蔵品が、この須永文庫です。

韓国には、国外にある韓国の文化遺産を調査する機関があります。その中の一つ、国外所在文化遺産財団の皆さんは令和4年と5年に日本の研究者と共に、須永文庫の調査を行っています。今回は、最終的な確認のためにお見えになりました。

対幅で収蔵されている作品の比較検討をしているところです。筆の流れに違いがあるそうです。説明を聞かないと、なかなか違いが分からないですね。韓国本国の先生のご意見は大変ありがたく、参考になります。浅学の館長も、いろいろと勉強になることが多いです。