館長の休日 6月9日 白河へ①

博物館日記

前の日は博物館の記念講演会でした。記録撮影をしています。この「博物館日記」の前ページに使われている写真がそうですね。なんとなく講師の先生がピンボケのような気もするのですが…申し訳ありません。……m(__)m。……好評のうちに講演会も終わり、館長は恒例となった白河へ向かいます。

菜〇家のカツ煮定食

午後4時すぎに佐野を出て、6時頃白河市に入りました。明日から三日間の調査に向けて、体力を付けます。明日の天気予報は絶好の曇りです。

 

おはようございます。これまた常宿、ルート〇ン・ホテルの朝食バイキング

今日の目標は、狛犬調査が四対です。午前・午後に各二対づつを予定しています。食いしん坊の館長は、バイキングが止まらず、なかなか出発できません。……( ´艸`)

 

五龍地神社(白河市表郷中野中才ノ内)

なにやら、未知の生物が境内をうろついています。ビビりの館長は、気が付いたら五メートルくらい後退していましたよ…。動揺してピンボケなのがご愛敬です。ラインで探索願いを出したら、皮膚病のタヌキが有力とのことでした。確かに弱々しい動きでした。思えばかわいそうですね。

五龍地神社の狛犬 吽形

重箱の隅を突くような話で恐縮ですが、ここの狛犬は向かって右側が口を閉じた吽形です。左前足の下が空洞になっていますが、もともと透かし彫りの玉があり欠けたようです。眉毛の隅が上を向いており、力強さを感じる狛犬ですね。

五龍地神社の狛犬 阿形

栃木県の場合は、9割以上が、右が口を開けた阿形、左が吽形です。白河市では、その逆のパターンの頻度が高いと思います。また台座も四角ではなくて水盤状になっているものが多いです。当然、水盤状に彫る方が手間暇がかかる訳ですからね。石の生産地、地元の石工さんの数、需要と供給バランス等を考えてみる必要もあるのかな。

基礎の部分に、石工 カラメ関根沼石作(17)とあります。

カラメは字名でしょうか?他所でも関根沼石作の狛犬に番号がついているものを見かけました。手掛けた狛犬の番号順ですかね。それとも鳥居や手水石、燈籠等も含めた番号なのかは判りません。番号が全て判ったら面白いでしょうね……………(ヾノ・∀・`)ムリムリ 

それと…設置年が台座に刻まれていますが、剥離が進んでいて、昭和八年までしかわからず、月日は不明です。設置年月日と石工名は記録化を図っていた方が良いですね。

羽黒神社(表郷番沢御殿ヶ入)の狛犬 阿形

磐城白河之住 彫刻師 野田平業 謹刻 

野田平業さんは、地元・白河在住だったことがわかります。子獅子が後足を上げているのが良いですね。

 

羽黒神社の狛犬 吽形

玉の透かし彫りが見事です。透かし彫りの箇所は、強度の問題があるのか、欠損しているものが多いのですが、こちらは原型を留めています。中にある丸石も動きますよ。

 

天神神社-b(表郷金山天神山)の狛犬

おっ!! 個性的な狛犬が鳥居の前で出迎えています。

天神神社-b(表郷金山天神山)の狛犬 吽形

スマートな狛犬ですね。尾の位置がだいぶ低いですね。これも個性です。

 

天神神社-b(表郷金山天神山)の狛犬 阿形

子獅子がかわいいです……カワ(・∀・)イイ!! 立太子記念とあります。大正か昭和の初期ですかね。ちなみに天神神社-aの狛犬は、岡崎型の狛犬です。 

 

1人反省会 菜〇家のおろしトンカツ定食

今日は八社めぐり五対の狛犬を調査しました。白河市表郷の狛犬も趣があって良いですね。二日続けてのカツ定食で締めます…明日も頑張りますよ……((´∀`*))ヶラヶラ