館長は、来週末から始まる企画展の準備で、ちょっと忙しいですかね。
この田中正造の掛軸「真人無為而多事」ですが、書かれた日が大正2年6月30日と推定できる掛軸です。
入っていた箱はもとより、どこにも日付が書いていないのに、何でわかるのでしょう?
実は、正造の晩年のお弟子さんだった嶋田宗三先生が、著書の中で、この日に沢山の揮毫をしたことが書かれているからです。
もちろん、それだけではなく、実はこの日に書かれたことが確実な掛軸を当館で所蔵しており、この掛軸と表装が一緒なのです。
企画展が始まったら、比較することができますよ。(別室の展示なので行き来する必要がありますが…)
興味のある方は、見比べてみるのも面白いと思う館長です。